ゲーミングPCにおすすめなマザーボードの選び方とは

「ゲーミングPCを買おうと思っているがスペックの見方が良く分からない。」

「ゲーミングPCを自作しようと思っているが、選び方が分からない」

この記事では、そんなあなたの悩みを解決するために

・ゲーミングPC用のマザーボードの選び方

・ゲーミングPCにおすすめなマザーボード

をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

マザーボードとは

マザーボードとは、電子装置を構成するために必要となる主要な電子回路基板のことです。別名、メインボードとも言われます。

ゲーミングPCにおすすめなマザーボードは、通常のPCに積まれるマザーボードよりも性能の高い「ハイエンドマザーボード」と呼ばれるものを選びます。

それはゲームをするためにグラボを動かしたりと、ゲーミングPCのマザーボードはにかかる処理の負荷が高くなってしまうからです。

このハイエンドマザーボードには、通常のマザーボードに比べて

・マルチGPU:複数のGPUを組み合わせてグラフィック性能を上げる

・オーバークロック:定格以上の周波数でCPUを動作させ、パソコンの処理能力を向上させる

といった機能が付いています。

そのためゲーミングPCでは、処理の重い3Dゲームや高解像度の動画編集もサクサク快適に行えるようにハイエンドマザーボードを選ぶことが大切です。

マザーボードのメーカー

マザーボードのメーカーは10数社存在しますが、実際に皆さんが関わる主要なメーカーは主に4社です。

・ASRock

・GIGABYTE

・ASUS

・MSI

ここで身もふたもないことを言ってしまえば、どのメーカーのマザーボードを選んでも失敗することはありません(笑)

しかし、サポート面やコスパ面を比較することで自分好みのマザーボードを選ぶことは出来ます。

ここでは各メーカーの評判を軽くご紹介しておきます。

ASUSの評判

ASUSはマザーボード業界でトップシェアを誇る最大手メーカー。

海外メーカーではありますが、国内の代理店数も多く日本語の取り扱説明書を用意されており、大きな不具合報告も少ないです。

そのため、初めてPCを自作するという方におすすめなメーカーです。(私のPCもASUSを使っています)

しかし、安定感のあるブランドのため、値段は少し高めで何台もPCを組む玄人の方は価格ゆえに避けることもあるようです。

ですが、サポートが手厚く、またネットでも情報を集めやすい点から、初めてPCを自作する場合にはASUSが最も無難でしょう。

GIGABYTEの評判

GIGABYTEはマザーボード業界シェア第2位の大手メーカー。

ASUS同様に、国内の代理店数も多く日本語の取り扱説明書を用意されており、またサポートも手厚くなっています。

日本においてASUSと双璧をなすマザーボードメーカーなので、初めてPCを自作するという方におすすめなメーカーです。

ASRockの評判

ASRockは業界3位で今まさに成長途中のマザーボードメーカー。

その特色は、ゲーミングPCなどに使われるハイエンドなユーザーのニーズを意識したマザーボードを多く作っていることです。

以前、USBやメモリに新しい規格が出てきた際に各社のマザーボードがその規格の性能を活かしきれず、期待外れな性能向上にとどまった事があるのですが、ASRockだけはその性能を活かしきるような処理速度の向上が確認された話があります。

しかし、その一方で常識から外れた構成のマザーボードを出しまくっていた経歴(例えば除湿機能が付いていたり、SATA3の接続端子が22ポート搭載したりなど)もあり、ASRockのマザーボードと言えば、変態マザーと言われることもしばしば(笑)

ただ近年はそういった姿は鳴りを潜めて安定的なマザーボードを作ってきているので、「ASUSやGIGABYTEは気にいらん!」という方はASRockのマザーボードを視野に入れてみるといいでしょう。

MSIの評判

業界の4番手にくるこちらも有名なマザーボードメーカー。

その性質を一言でいうなれば、質実剛健。

・ASUS、GIGABYTEに比べて価格が安い

・壊れにくく、耐久性が高い

などの特徴があり、特に耐久力はアメリカの軍が採用しているほどです。

しかし、ASUSやGIGABYTEなどにはついているオプション機能が少なく、やや拡張性に乏しいという印象ですね。

ゲーミングPCにおけるマザーボードの重要性

CPU(Central Processing Unit)やメモリと同じようにパソコンを構成する要素として重要なのがマザーボードです。

選んだマザーボードによってそのパソコンの方向性が決まっていきます。

最も安いグレードのマザーボードを選んでも、最も高いものを選んでもパソコンとして問題なく動作します。

しかし、搭載するチップセットの違いから、高速なインターフェイスやその数、光デジタルなど音声出力関連のクオリティ、無線LANの有無などその他様々なオプション機能に差が出てきます。

中にはPCゲーム用にチューンナップした製品や、オーバークロックに特化して配線まで拘った製品などもあります。

また、ATXやMicro ATXなどマザーボードのサイズと電源の選択も重要です。使用するPCケースには必ずサイズの記載があるので忘れずにチェックしましょう。

ゲーミングPC用マザーボードの選び方と注意点

最低限知っておかないといけないマザーボードの基礎知識、そしてその選び方についてご紹介します。

CPUソケットの選び方

CPUを取り付けるためのソケット。

ゲーミングPCの性能は主にメモリ、グラボ、CPUで決まると言われています。

そのうちの一つであるCPUを取り付けるためのCPUソケットがマザーボードについているのですが、取り付けるためには1つの条件があります。

それはCPUとCPUソケットの規格が一致していること。

もし規格が一致していなければ、CPUをマザーボードに取り付けることは出来ないのです。

ですので、マザーボードを選ぶ際は、

1.ゲーミングPCに要求するスペックを決める

2.要求スペックに見合ったCPUを選ぶ

3.選んだCPUが取り付けられるマザーボードを選ぶ

ということが必要です。

チップセットの選び方

チップセットとはマザーボードに取り付けられている集積回路のことです。

通常、マザーボードにとりついた状態で販売されているので、別個で購入することはほぼありません。

ですが、実はこのチップセットが自作の際に失敗しやすい一つの原因の一つでもあります。

その理由として、マザーボードのCPUソケットとCPUが対応していも、稀にチップセットがCPUに対応していないということがあります。

そのなると、マザーボードがCPUを認識しない、つまりしっかりと動作させることが出来ません。

動作しないとなると、CPUかマザーボードを買いなおしが発生し、お金が無駄になってしまうのですね。

だから、自作PCにおいてはまずチップセットとCPUの対応をが出来るかということを考えて検討していきます。

拡張スロットの選び方

拡張スロットとは、マザーボード上にない機能を追加したい、もしくは現状の機能強化したいときに使うスロットのことです。

なぜこの拡張スロットが重要なのかというと、ゲーミングPCに欠かせないグラフィックボードを取り付けるのが、この拡張スロットだからです。

現在この拡張スロットの主流となるインターフェースは、PCI Expressと呼ばれるものです。そしてこのPCI Expressにはレーン数と呼ばれる差し込み口が存在し、そのレーン数がしっかりグラフィックボード側に対応していないと取り付けることが出来ません。

※参考:PCI Expresのレーン数と使用用途

レーン数 使用用途など
PCI Express x16 グラフィックボードなど大型の拡張カードとの接続に使われることが多い
PCI Express x8 マザーボードではあまり見られず、使用用途もあまりない
PCI Express x4 サウンドカードやインターフェース増設カード等、小型の拡張カードとの接続で使われることが多い
PCI Express x1 サウンドカードやインターフェース増設カード等、小型の拡張カードとの接続で使われることが多い

 

加えて注意してもらいたい点がもう一つ。

PCI Expres自体にも規格があります。

・PCI Express 1.0

・PCI Express 2.0

・PCI Express 3.0

これらの主な違いはデータ転送速度が異なるという点で、後ろの数字が大きくなるほどデータ転送が早くなります。(つまり3.0が一番早い)

現状の主流は最新であるPCI Express 3.0なのですが、まだまだPCI Express 2.0が使われることがあります。

PCI Express 3.0のものにPCI Express 2.0のグラフィックボードを指しても

とまあこんな風に言うと、「また規格調べなきゃ・・・選ぶの難しい・・・」と思われるかもしれませんが、ぶっちゃけ今どきのマザーボードはどんなグラフィックボードでも取り付けられるようなってます(笑)

ですが、ここで僕が拡張スロットの選び方を話した理由は、あなたが使う拡張スロットのレーン数の数はグラフィックボードだけですか?という事を認識してほしいからです。

もしグラフィックボード以外に、音を良くするサウンドカードやゲーム実況をするために録画用のキャプチャーボードをつけたい!となったときに、拡張スロットが足りなくなるかもしれません。

もしカスタムをいっぱいするのであれば、しっかりと自分が使う予定の拡張スロットの数を調べておいてくださいね。